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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
超え出た,
レビュー対象商品: Kawana (CD)
フランスの超絶ジャズ・ロック集団マグマを脱退した、ヨシコ・セファーとフランソワ・カーンが結成したプログレッシヴ・ロックバンドのザオ。本作は第四作(1976年)にして文句なしの最高傑作だ。 さてこのバンドも当初はマグマ特有の雰囲気を持っていたが、オリジナリティを練りに練り上げる内にこんな一枚に到達してしまった。 一言でいえばヨーロピアンクラシック風味の超絶ジャズ・ロック。まるで太古さながらの妖しい躍動感がありながら、濁りのない知性と情緒 を同居させているところが最大の特徴であり独自の世界。 アンサンブルにソロにせめぎ合いとどれも超A級だが、とりわけ超絶ヴァイオリンプレイで参加しているディディエ・ロックウッドの影響も あって、インタープレイとしては表現可能なものの限界を超え出てると思う。 鋭いフレージングでありながらドシッと腰が据わっているセファーのソプラノサックス、人格の高さを感じさせるクラシカルピアノと 創意工夫で曲展開を発展させていくエレピを操るカーン、そして取って食われそうなリズム陣と素晴らしい。 基本的に継ぎ穂だらけのスーパープレイの連続で横っ面をなぐられるんんだけど、そこに三曲目や五曲目のような優雅で美しい小品楽曲を 挿んでくるからもううっとり。一枚通して体も心も容易に征服されるんだ。 それにしてもマグマもそうだけど、演奏力が凄いというよりそれを支える精神力ってか集中力に驚くばかり。六曲目のヴァイオリンソロは ちょっとした火事だね。弦が焦げるよ。。 雄大さと可憐さを矛盾なく同居させてしまった名盤だ。
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