シリーズ第2弾。
今回は、連続爆破事件を追う宗太とひなた達。
ミステリーにハーレムの要素をぶち込み、恋愛ものの様なライトノベルとなっている。
ミステリーにハーレム…
この組み合わせは最悪に合っていないようだ。(それとも作者の腕が悪いのか?)
兎に角、テンポが悪い。
ミステリーはテンポが重要であり、ストーリー展開を早くすべきなのだが、
恋愛要素を入れて、のんびりと和気藹々と話を進めている。
最初から最後まで違和感ありまくりの作品に仕上がっている。
ストーリー展開もよく分からなかった。
どんなに複雑なストーリーでも、力量がある作家が書けば、理解できる。
(要はうまい作家は、読者に分かりやすいように書けるスキルがあるということ。)
しかし、この作品は展開自体はそれほど複雑ではないにも関わらず、
ストーリーがよく分からないのだ。
爆破事件が2回あって、そのうちの一つは、銀の箱舟ではなかったことが分かるのだが、
その際の記述も分かりやすくすべきであった。
「最初の拘置所の爆破は、犯罪者のアルテミスコードを奪う為の銀の箱舟の仕業であった。
大学研究棟の爆破は、実は銀の箱舟の組織的な仕業ではなかった。
研究棟は銀の箱舟の研究施設であったのだから、彼らが自分の施設を破壊するはずはない。
爆破したのは、中条であった。
彼は銀の箱舟のメンバーであったにも関わらず… 彼は一体何を思っていたのだろうか?」
…ここまで書いてくれないと、本を読み返しかつ、想像をしないとストーリー展開が理解出来ない。
作者は不親切であり、力量不足と言わざるを得ない。
ただ、ヒロインのひなたが可愛いく、キャラが動いていたので、その点だけは評価できる。
以下は、減点となって点を述べる。
前巻もそうであったが、誰が会話しているのか分からない事が多い。
特に黒田の台詞は、砕けたり、丁寧になったりで、更に輪をかけて分かりづらくなっていた。
誤字、脱字が多い。
2度目の爆破事件に派遣された対応要員が、貧弱すぎる。
なぜ、もっと大量の警官を導入しなかったのか?
あっさり、爆破を許している。
中条が何故大学の研究棟を爆破したのか?その理由付けが不明。
結局、中条も瑞希同様、銀の箱舟のメンバーだったのだが、
そうなると1巻での中条の動き方がよく分からない。
愛する瑞希をフォローしなかったのは何故か?
1巻と同じように、身内の中に犯人がいる…という展開は二番煎じだ。
犯人が意外というよりも、まかたよ…という気持ちでうんざりした。
つばめは、最初の爆破事件で、まず中条を疑ったが、
その根拠が全く理解できなかった。
やはり、中条が怪しいのではないか?と読者に思わせられなかったのではないか。
最終的に犯人を逃がし、安奈の生存を確認したにも関わらず、
黒田が「爆破事件は解決だ」と言っている。
一体何が解決したのか?
作者は当作品において、ひなたを愛でる事に特化し、中途半端なミステリーを目指すべきではなかった。