Do it delicately like a devil.
Do it boldly like an angel.
AKIRA KUROSAWA
開くとポスターほどの大きさになる歌詞カードに書いてある言葉で、この通りに黒澤映画は多彩でアクション・ヒューマン・サスペンス・時代劇・スペクタクルと様々な映画の曲が収録されています。代表作品のメインテーマを聞きながらその歴史を振り返ると共に、まるで一本の映画のような構成になっており、このインスピレーションから新しい映画が作れそうです。
オープニングは『七人の侍』で、レクイエム・侍のテーマ・町・村・勝四郎と志乃・菊千代のテーマなどをバランス良くリミックスしてあります。『生きる』〜『どん底』までは低調な曲が続きますが、『隠し砦の三悪人』からガラリと痛快な曲調に変わります。『悪い奴ほどよく眠る』〜『天国と地獄』は悪を挫く痛快なタイトルが居並びます。
無骨な医聖『赤ひげ』、貧しい生活に希望を見出す人々『どですかでん』、北の大地の国境を越えた友情『デルス・ウザーラ』は破壊の後にもたらされる再生です。
『影武者』『乱』『夢』は最近の日本映画にはない圧倒的なスケールの曲で、それを生み出した映画世界を肌で感じ取る事ができます。
「よーい、スタート!」という監督の肉声が入り、オープニングへの回帰が演出された見事なエンディングがCDラストに収録され、ファンには堪らない出来栄えです。
まだ黒澤映画を観たことのない人が雰囲気を知るためにも良い一本だと思います。
おすすめの曲は、『七人の侍』『用心棒』『どですかでん』『デルス・ウザーラ』『影武者』です。