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誰よりアメリカ文化で育った彼のような世代が、愛憎半ばしながらアメリカについて歌うことには、告発というよりもリアリティを感じてしまう人は少なくないんじゃないだろうか。誰よりロックバカ、誰より子どもたちのことを思い、誰より健康的に年を重ねるオンリーワンっぷりを全曲から実感できる。なお、ディスク2のDVDには、2003年8月17日に行われた日比谷野音でのライヴ映像が収録されている。(石角友香)
いったいどこの52歳がこんな歌を唄うだろう?
自宅スタジオ「ロックンロール研究所」で録音された本作のレコーディングエンジニアは清志郎本人である。ブックレットにはノートPCにDAWソフトを走らせるKING様が裸足で鎮座していらっしゃる。よくみたらジャケットもスーツに裸足サンダルだ。なんだか凄いことになっている。
メンツも「あいつら」ばかりである。これが気持ちEと言えないはずがない。おふざけ、スローソウルバラード、ストレートロックと来て、「奇妙な世界」で直球のメッセージを届けてくる。これは傑作だ。ハッキリ言おう、大傑作だ。
清志郎が王道に戻ってきた。だから自信を持って『KING』とタイトルを付けたのだろう。誰も異論あるまい。
30年も音楽やってると自己模倣に陥ったって仕方ないと思うけど、このアルバムから聴こえて来るのは、50代になった今の清志郎の等身大の姿。若い頃のこと懐かしんだり思い出したり、ではなく、30年経ってもなんも変わらないまっすぐな気持ち。
・・・僕らが中学生の頃、30代なんてすげーおっさんだと思ってたけど「こんなかっこいいおっさんもいる」と教えてくれたのが清志郎だった。50代なんてぞっとするけど、このアルバムの清志郎の元気さを聴くとほっとする。僕らが50代になる頃には、70代のいかれたジジイのブルースを聴かせてほしいぜ!
このアルバムの曲はライブで見て聴いてこそ本当に価値があるものです。
絶対買って損はない、いやこのアルバムは聴かないときっと後悔しますね。
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