長い間廃盤状態だったこの名作アルバムがやっと紙ジャケットで復活するのですね。中古市場でも高値が続いていたため本当にうれしい限りです。
真理さんにとって、4作目となるこのアルバムはなんとロンドン録音、前回の「midori」とはかなり趣きを変えた構成で、聴き応えのある曲、大人のサウンドをたっぷり聴かせてくれています。
特に「ピンクのルージュ」は恋心と失恋をさまざまな言葉のモチーフで対比させ、色鮮やかに描いた名曲、彼女の声質もこの曲にぴったりです。当時のステージで彼女がぴょんぴょん跳ねながらこの曲を歌っていたことが今もはっきり思い出されます。「瞳はエンジェル」「名前のないアベニュー」も地味ながら味わい深い曲、「セシールの雨傘」はシングル盤とは別バージョンです。
また、「I Love Youは言えない」はベスト盤でも採り上げられなかった隠れた名曲なのですが、ここでSaxをさらっと吹いているのがSteve Grecoryという人。全く知らない人ですが抑えの効いた、実に見事な演奏を繰り広げています。地元の演奏家でしょうが、かなりの実力者ではないでしょうか。
ただ一つだけ言わせてもらえれば、「Diary」で、♪帰り際に仕事を頼まれて嬉しかった〜、とあるのはどう考えても無理ありですよ・・・真理さん。