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5つ星のうち 5.0
早すぎた意欲作, 2011/9/26
レビュー対象商品: KEY THE METAL IDOL LIMITED BOX【初回限定生産】 [DVD] (DVD)
ある日の山奥のとある村で、育ての親の死に際に「お前は3万人友達を作らなければならない」といわれ・・・。そんなところからこの物語は始まる。
初出は1994年OVA。
綿密に練られた設定(伏線)を紐解いていくSF伝奇大河ドラマ。一話完結では無く、TVシリーズの様に一話一話物語が進んでいく。
当初、全26話で予定されていたが、諸般の事情により15話に収束。
少女が主人公のアニメだが、特に萌えの要素も無ければお色気恋話でも無い。SFとあるが、別に宇宙でもないし近未来的でもないし、ロボバトルが有るわけでもない。世界観は1994年当時の日本の風俗である。
あまり書くとネタバレになるので、「登場人物たちの、自己のアイデンティティを取り戻す物語」とだけしておきたい。
ポップでファニー!みたいなジャンルでは無く、謎が謎を呼ぶ展開をしていくため、非常に重苦しい、ミステリアスな雰囲気で進められていく。そしてそれがこの作品の特徴でもある。
伏線有りまくりのオープニングV、そして歌詞。劇中、「唄」も重要な要素。
当時は1話づつ小出しで販売されていたため、エンディングの惹きが秀逸。簡単にいえば、アニメ「シティハンター」方式笑。
「次回どーなるんだ!?」と思わせぶりなところで、雰囲気のあるエンディングテーマがフェードインしてくる。この余韻ある雰囲気は、DVDボックスでは直ぐに次話を観る事が出来る為、実感しにくいかもしれないが、一か月待たされると思って観てみると当時の視聴者の気分も解っていただけるかと笑。
当時アイドル的人気を誇っていた岩男順子のキャラ作りも興味深い。
端的にいえば、クリエイターが創りたいものを創ったという、OVAの王道とも言える。
初出当時はまだ、エバンゲリオンが世に出る前なので、こういうマニアックな作品は中々陽の目を見ない時期であったように思う。
(EVA以降、難解な設定やSF要素を持ち込んだ作品が出てきて、アニメバブルみたいなものが起こった)
もし、後2〜3年発表時期がずれて、OVA等では無く深夜アニメ枠辺りで作品を表に出すことが出来ていれば、評価は全く変わっていたかもしれない。
だからこそ、14話は非常に惜しい。
おそらくは13話以降中盤は、いろいろな伏線の解答出しをドラマ仕立てで展開する構想であっただろうに。
この作品の見どころは、「あらかじめ構成された緻密な設定を、一つ一つ紐解いていく謎解き要素の雰囲気」を楽しむ伝奇アニメといえる。
このBOXの初期版(白ボックス)にはCDのほかに、監督自身の原案小説の序章のブックレットがオマケで付いていたが、それを見るにつけてもいかに企画段階からかなりの構想を持ってして作品がつづられていったかが判る。
物語としては伝奇っぽいものなので、これを観て何かを学ぶとか、元気をもらえるとかいう要素は無いし、万人向けとは言い難いが、アニメが好きで、いろんな伏線が張られた複雑な設定っぽいものが好き、暗めのトーンも範疇内という人にお勧めかと。又、レアモノ好きな方にも。
*重苦しく、暗めだからこそ、厨川というキャッチーなキャラクターが視聴者を救ってくれるのです笑。
12 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
懐かしくも新しい作品, 2009/5/1
レビュー対象商品: KEY THE METAL IDOL LIMITED BOX【初回限定生産】 [DVD] (DVD)
この作品が製作された当時は作品名程度しか知らなかったのですが、
機会があれば見たいとは思ってましたので価格もリーズナブルな本品を購入しました。
他のレビューにある画像のチラつき等は特に感じませんでした。
全13話ということですが、1〜11話は約27分で、12話と13話は約100分という
作品になってますので見ごたえがありました。
ストーリーもしっかりしてますし、何よりキャラ設定が良かったです。
AKIRA、攻殻機動隊とまではいきませんが、IRIA(イリア)ぐらいのレベルでしょうか。
この値段なら買って損はしない作品です。
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
やはり当時のライブ感を追体験したい方には嬉しいかと, 2011/1/19
レビュー対象商品: KEY THE METAL IDOL LIMITED BOX【初回限定生産】 [DVD] (DVD)
この作品は売り方自体が特殊でした。 当時、発売告知の際ユーザーに値段を決めさせるという画期的な事を行いました。 そしてファンと一緒に成長していく作品だったのです。 その証拠に、話の最後に入る「このビデオを観ているあなたもキイの夢を叶える三万人の一人です」というメッセージもファンと製作者とのある種の“共犯関係”を自覚させる装置として機能していました。つまりは「一緒にお祭りに参加する」というのがこの作品の楽しみ方だったのだと思います。 お話自体は古いものなので、単なる興味本位だけで観ても感動は薄いかもしれません。 しかし、当時観ていた方、最後まで追いかけてきた方々には感慨深いのではないでしょうか? 久々にLDを観て当時を懐かしく思い出しました。 自分はLDを大切に取ってあるのでDVDは購入予定は無いですが、当時好きだった方で改めて手に入れたい方には良い商品かもしれません。 個人的には、出来ればHDリマスターされたBD版が発売されることを望みますが。