本書が秀逸なのは「第5章 Kerberosの基礎」である。箱とカギという考え方で,うまくKerberosの仕組みを解説している。まず,ここから読むのが本書を読むためのコツである。
前半ではユーザ,サーバ管理者,開発者の順に,それぞれの立場からみたKerberosの使い方を解説している。UNIXでの利用法の説明が大半を占めている。だが,Windowsユーザにとってもクライアントやサーバの設定でつまずかために,一度読んでおく必要があろう。後半には,Kerberosのバージョンによる違いや今後の機能強化の方向性などが解説されている。
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