長いツアーだった。
ツアー中ファンもおそらくメンバーも問い続けた答えがこのDVDにあると思う。
オープニングの『NO MORE PAIИ』はアルバムタイトル曲のKAT-TUNらしいドラマチックな楽曲でライブの始まりから一気に彼らの世界に引き込まれてしまう。
まるでゲームキャラのようないつもながらの凝った衣装に身を包んだ5人は非現実なLIVEという空間を完全に掌握していた。
メンバーのソロはいつも楽しみだが、今回も5人の際立つ個性をまざまざと感じた。
亀梨のドラマチックなソロは歌という概念を超えたパフォーマンスで広いドームを自分色に染めてしまった。恐ろしいほどのパフォーマンス力である。
上田のブラックでシニカルな歌詞のソロ曲には感嘆するばかりで、その独自の世界観に早くも次のソロが見たいと思ってしまう。
中丸のダンスやHBへのこだわりに魅せられ、個性の強いメンバーソロの中で王道のアイドル性とスキルの高いダンスを見せてくれる田口、そしてポジションを図りながらも新たなセクシーさを見せてくれた田中、彼らの「オレを見ろ」という強い意志に酔わされるような感さえあった。
このバラバラで強烈な個性が5人合わさったときの爆発的な力がKAT-TUNの真骨頂だろう。
しっとりと始まった『僕らの街へ』から『RIGHT NOW』の流れはこれからのKAT-TUNを象徴している部分でもある。
実際おなじみのシングル曲に1人欠けていることが全く問題にならないとは言えない。
でもこれらの曲はKAT-TUNの曲としてこれからも歌い続けていくだろうし、そうあるべきだろう。
聴くたびに感じるかもしれないかすかな痛みも全て受け入れて前に進むしか道はないのだから。
熱狂的に迎えられた韓国台湾の映像も交え、この夏の熱かったKAT-TUNの記録のような本作である。
5人になっても決して変わらない部分を抱きつつ、さらに進化を遂げていくKAT-TUNの始まりをぜひ見てほしい。