ジュリアはル・コルドン・ブルー料理学校で習ったフランス料理を本でアメリカ人に紹介した著名な料理家、そしてジュリーは、そのジュリアの本を365日で端から端まで料理して、ブログにレポートしようと決めた30歳間近の女性。その2人の奮闘記が時代を超えてシンクロして進行していく。
ジュリアもジュリーもお料理に、フランスのお鍋、ル・クルーゼを使っていて、やっぱり昔からル・クルーゼは重宝されていたんだなあ、とか、映画の中で料理される「牛肉の赤ワイン煮込み」が美味しそうだなあとか、いくつかおもしろい点もあったけれど、全体的にストーリーの流れが単調に感じられた。もう一つ盛り上がりに欠けるというか。ジュリーにとっても、ジュリアにとってもお料理というのが、一つの自己表現であり、自己実現の手段だったのだけれど、それを超えるお料理そのものというか、お料理することというか、そういうことへの愛や情熱をもう少し描いて欲しかった。
さらに、「プラダを着た悪魔」では、さすが!と思えたメリル・ストリープの演技も、今回はどうも浮き立ち気味に見えてしまった。ジュリアさん本人を見ると、確かにこのようなしゃべり方と雰囲気の人ではあるんだけど。