「Technodon」の時は、当時のテクノの手法を踏襲しつつも、圧倒的にポップでキュートな作品を作ることによって、凡百のアーティストとの地力の違いを見せ付けたYMOでありましたが、Sketch Show としての「audio sponge」や「tronika」に関しては、確かにそれなりに質は高いものの、正直、エレクトロニカのワン・オブ・ゼムでしかないのではないかとか、コーネリアスに負けてるのでは(^^;とかいう気が、少ししていました。しかし、この 2nd にしていよいよ本領を発揮しだしたようであります。
とにかく、テクノをやってもエスノをやってもミニマルをやってもポップになってしまうとういのが、彼等のポップ魂のなせる業でありまして、ダストノイズやグリッチノイズが律儀にリズムになっていたり、メロディのある唄モノがあったりするところは、コアなエレクトロニカファンからするとかえって違和感があるかも知れませんが、彼等が長年蓄積した膨大な音楽スキルがジャンルに囚われずに叩き込まれた本作は、エレクトロニカ作品というよりも、むしろ、新たな形のポップスとして成立しているように思います。(「BGM」を現在のテクノロジーで作るとこうなるのではないかという感じがちょっとしました。)
「今では地道にやってます」(ごきげんいかが1、2、3)という言葉どおり、自分のルーツにこだわって新しいものにソッポを向いたり、逆に新しいものに迎合したりすることもなく、騒がれようと騒がれまいと、淡々と質の高い音楽を作り続けるおじさん達の姿は、本当にカッコイイです。