Javaによるフレームワークやミドルウェアの開発に関する日本語の書籍はほとん
どないので,フレームワーク構築に興味がある人にはオススメの書籍である.
フレームワーク開発そのものの説明だけではなく,デザインパターン,メタプロ
グラミング,アスペクト指向という要素技術の解説も行っている.
"1章 フレームワークとは"は,短いが,「制御の反転(Inversion of Control: Io
C)こそがフレームワークの本質である」ということを分かりやすく説明している.
"2章 メタプログラミングを学ぶ"はJavaのリフレクションパッケージを使ったこ
とがない人には有用だと思う.
"4章 DI×AOP"を学ぶは,依存性注入(Dependency Injection: DI)に触れたことの
ない人の導入に良いと思った.
"6章 フレームワーク作成時に考慮すべき点"は,他の書籍では扱われていること
が少ないテーマだ.
オブジェクト指向,デザインパターン,メタプログラミング,DI,AOPあたりの要
素技術は大体分かっているが,フレームワークは作ったことがない,という人に
向いていると思う.