16歳の少女・ジュノ。男友達としたセックスで妊娠してしまう。
当初は親にも話さずに密かに中絶してしまおうとするが・・・やっぱり止めた。
子供は産む。でも、育てられないから里子に出そう。
意外なほどに単純な感覚で広告から里親候補を見付けて、ちゃっかりと両親も説得して手続きをしてしまう。子供の実の父親は同級生で、スポーツマンだがどこか冴えない雰囲気を漂わせる男の子。当然に父親になる覚悟などない。
当初は何の問題もなく赤ちゃんを産んで渡すだけかと思われたのだが・・・・実は里親候補には夫と妻とでは意思の食い違いが・・・・・・。
とにかく日本だったら絶対に大問題になり、周囲は大騒ぎ。まともな学園生活など送れなくなるはずなのに、意外なほどアッサリと認めてしまうジュノの両親。父親の少年。そして・・・「そんなに厳しくない程度の好奇の視線」しかぶつけない学園の面々。
これも「お国柄の違い」なのか?
あまりにも理解のある(あり過ぎる?)周囲の人々に呆れつつも、無責任な中絶よりも出来る範囲内で「最良の答え」を導き出そうとするジュノは可愛らしさでは劣るも、賢さで他の女子に勝る。
仲が良さそうに見えた夫婦が実は・・・・・で、逆に喧嘩して仲が壊れそうだったジュノと彼氏のほうが幸せを見出したというのは皮肉だと思う。
作風は90年代的でありながら、流れる音楽は70年代を感じさせるというギャップにも驚いた作品である。