敬愛している山下達郎と比べてどうのという雑音は彼も耳が腐るほど聞いたであろう。ジャンクを名乗るのは、自分はニセモノだという自虐と自覚、そして自分なりの音楽を作る覚悟で付けたものだろう。
達郎氏自身も多くの洋楽から影響を隠さず、自分の音楽を続けてきたのだ。 自分のルーツミュージックをコピーやカバーする力量も無いのに、「これがオリジナルだ」と言って憚らないアーティストの多さを嘆いていたのもまた、達郎氏であったように記憶している。
ライドオンタイムから聴いてきたリアルタイムリスナー?を否定はしないが、大学時代に出会ったシュガーベイブ〜RCA期に想い入れを持つ30代にとっては、10代で達郎氏に出会った20代のジャンクが作る音楽に魅かれるものがあるのだ。
彼のライヴに行けば達郎を聴いてきた世代の「別物よね」という会話も耳に入る。 しかし某ヤクザなドラマー率いる猛者たちを向こうにして全身を震わせて歌う彼のハイパーテンションなライヴパフォーマンスには、そんなことはどうでもよくなってしまうのだ。
やっとアルバム評だが、1stに比べると曲の質感はややJポップ的ではあるが、数々のライヴを共にしてきたグルーヴマスターたちとの初のスタジオ作品は、決して悪くない。このアルバムの先の音を聴いてみたい。 ライヴでも音盤でもやりたいミュージシャンのギャラを払えば儲からないのまで彼の敬愛する誰かのようだが、これからに期待を込めての星4つとしたい。
行けジャンク!! ラヴスペースをリクエストされなくなる日まで。 いや、どこまでも!!!