本書の構成は、目次の通り、“インストール → Rails 入門 → Java との連携”になっています。
内容に関しても、 Java を贔屓するでもなく、 Ruby を贔屓するでもなく、どちらからも距離を置いた中立的な立場で記述されており、 Java, Ruby 双方の良い点を認め、双方の特性を生かす為に統合する存在として JRuby の説明が書かれています。
私自身 Ruby に触れる様になってまだ2ヶ月足らずですが、その私でも問題なく内容が理解出来る様に随所に丁寧な解説がついており、訳注や付録もあるので大変理解するのに助かりました。
その為、 Ruby の開発しかしたことがない方や Java の開発しかしたことがない方でも問題なく内容が理解出来ると思います。
そして、実践開発ガイドの名の通り、典型的なサービスを幾つか例にとって、章毎にサービスのコードを作成していき、その過程で JRuby on Rails について解説してあります。
掲載されているコードもサービスで使われる最終形のコードを最初から載せるのではなく、作成していく過程を載せてあるので、どうしてその様にコーディングするのかが、知識が無い人でも無理なく追うことが出来、内容がスムーズに頭の中に入ってくる作りになっています。
本書は400ページを超えるのですが、読み手にどんどん先を読み進ませる力があり、私自身1日もかからずに一気に読み切ってしまいました。
これは原書の質の高さもさることながら、翻訳者の大場光一郎さん、大場寧子さん、田中祐樹さんの御三方が読み手に分かり易い様に訳に苦心されたおかげだと思います。
結果、技術系の翻訳書籍でありがちな訳文の文章や単語がおかしい部分がなく、非常に読み進め易いものになっています。
この様な良書と出会う機会を作ってくれた翻訳者の大場光一郎さん、大場寧子さん、田中祐樹さん、監修の株式会社万葉、発行の株式会社翔泳社に感謝しております。
これからもこの様な良書を翻訳/発行されることを期待しております。