そのコンサートは、何より楽しいのであるが、私はまたまた打ちのめされてしまった。
全身全霊のライブパフォーマンスだった。
2千人位のホールで、山下達郎はとても近い存在。
音がとてつもなく良くて、ステージセットはこの作品のブックレットにもある演劇的な、街の風景を再現したもので、雰囲気が素晴らしい。
2009年以来、2度目のコンサート体験、しかも自分の住む街で。
個人的には、「俺の空」はひとつのハイライトだった。
スタジオ盤をはるかに超える重量級ファンク節全開で、山下達郎と佐橋佳幸のギターの掛け合いは快感だった!
そして、感動的だった「希望という名の光」・・・、音楽の力・・・。
「恋のブギ・ウギ・トレイン」が聴けるなんて・・・、ラストは「YOUR EYES」のアカペラ・・・。
小笠原拓海は力強いビートを叩き出し、伊藤広規はずっとビートの要であり続けているし、難波弘之も健在!(閃光のソロとスキャットを決めた)
さて、これからもホールコンサートを続けていきたいと語っていた達郎さんの、そのコンサートを体験出来る作品は、今はこの「JOY」しかない。
内容は、今更私が言うまでも無く、とてつもなく素晴らしい。音質もナチュラルで良好。
何よりすごいのは、このコンサートスケール(会場の広さじゃないよ!)とパフォーマンステンションが変わらずに、今に繋がっていることだ。(それでも、実際のライブのファンクサウンドはもっと凄まじいと感じるし、今は欠かせない存在のアカペラ・コーナーもこの作品にはないけれど)
華やかなのに、無駄な装飾的な音が無いストイックなサウンド、良質なミュージシャンは必ず根底に持つ性急なビート感と、それを現代的なリズム感に昇華し再構築する力量・・・等々、今も昔も山下達郎は唯一無二のアーティストであり続けている!!!!!
32年ぶりに来て、会場が満員になって嬉しいと何度も語っていた達郎さん。
そんな達郎さんの謙遜に、これからも必ずコンサートに足を運びますと、私は心で会釈した。
未来の「JOY2」、10枚組みでも100枚組みでもよい、私の中ではとっくに予約済みである。