出版社/著者からの内容紹介
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NPPV=気管切開/挿管のいらない人工呼吸
NPPV(非侵襲的陽圧換気療法)は,
マスクやマウスピースなど,非侵襲的なインターフェイスを使った人工呼吸です。
人工呼吸としての効果は,従来の人工呼吸と同じか,それ以上のことも。
急性呼吸不全から慢性呼吸不全まで,適応がますます拡大し,
すでに欧米での人工呼吸の主流はNPPVになっています。
すぐ始められて,すぐ止められて,事故抜管の心配もなく,
人工呼吸器関連肺炎のリスクが軽減。
一番のメリットは,患者さんのQOLの維持・向上ができること。
人工呼吸をしながら,食べることも,話すことも可能です。
問題は,まだ使い慣れない方法であること。
どうすれば,効果的に,安全に,NPPVを活用できるか?
それは,この本を読めばわかります。
出版社からのコメント
<本書の主な内容>
●NPPVのメリット、デメリットの克服方法
●bilevel-PAPに限らない"あらゆる人工呼吸器"でのNPPV
●かゆいところに手の届く「導入」の手引き
●あなたにもできる咳介助での気道クリアランス ●長期NPPV患者の"暮らし"を支える毎日の看護のノウハウ
著者からのコメント
"人工呼吸"は,看護師さんにとって「苦手なもの」として,つねに上位に入ると言われています.一方,「習得したいもの」では,"呼吸理学療法"が人気です.呼吸ケアに関心をもちながらも,「人工呼吸だけはちょっと......」と思われる方が随分おられるようですね.
ところで,その人工呼吸の様式が,大きく変わりつつあります.
気管内挿管や気管切開をしなくても,鼻マスクや鼻プラグ,顔マスクやマウスピースなどを介して,人工呼吸を行なうことができるのです.
これらのマスク類は初め,睡眠時無呼吸症候群に対するCPAP療法のみで用いられていたものでした.しかし,人工呼吸器と組み合わせることで,慢性呼吸不全の症状改善や,終日使用による生命維持,急性期の救命や再挿管予防,緩和ケアなどにも役立てられるようになっています.
これが,非侵襲的陽圧換気療法(NPPV)です.欧米ではすでに,ICUから在宅までの人工呼吸の主流になっています.日本でも2006年に,日本呼吸器学会による「NPPVガイドライン」が公表されました.NIV,NIPPV,非侵襲的人工呼吸などと呼ばれることもあり,用語の整理もそこそこに,現場の知識・技術はめまぐるしく進化しています.
このような激動の中,今「NPPVがわかる人」が求められています.これまで「人工呼吸は苦手」と思っていた人にも朗報です.これを機に一から勉強し,NPPVのエキスパートになってみませんか? 逆に,「人工呼吸が得意」な人は,これまでの知識と技を,最新のNPPVケアにつなげていきましょう.
この本を手にされた方の中には,「NPPVは初めて」または「試したけれど,うまくいかない」という人もいらっしゃるかもしれません.ぜひこの本を読みこなし,NPPVを必要とする患者さんに向き合い,うまくいくチャンスを最大限に活かしてください.一方,うまくいった経験のある人でも,新たな悩みや発見は尽きないはずです.この本で問題点を共有し,スキルアップを図りましょう.そして,NPPVケアの耳よりな情報を,自ら発信してみてください.
ところで,この本の刊行にあたり,感慨深く思い出す言葉があります.日本にNPPVが導入されて間もない1994年,NPPVの世界的権威である米国のJohn R.Bach教授が,「日本の看護師さんっていいなあ」とつぶやきました.NPPV使用の患者さんに携わる日本の看護師さんの"仕事ぶり"についてのコメントでした.当時,日本の医療現場は先進的な欧米のノウハウを取り入れるのに精一杯でしたが,一方で,ユニークなNPPVケアの芽が日本という土壌で着実に育っていることを見抜かれたのでしょう.これからも,細やかな気づかい,察し,粘り強さ,ひたむきさ,向上心,親密さ,正確さ,器用さなどを発揮し,日本に合う,よりよいケアを追求することが望まれています.そのヒントが,この本に散りばめられています.
本書は,JJN スペシャル編集室の杉本佳子さんの忍耐強く繊細で熱意あふれるアドバイスとサポートにより,開いてみるのが楽しい知識と技術がつまった絵本のような仕上がりになりました.表紙や挿絵の一部は,電動車椅子や終日NPPVを実際に使用されている方々によるものだということも言い添えておかなければなりません.
NPPVに大きくシフトしつつある人工呼吸ケアのチャレンジは,この本を読まれるみなさんによって,さらにデリケートでダイナミックなものになっていくものと期待しています.
ところで,その人工呼吸の様式が,大きく変わりつつあります.
気管内挿管や気管切開をしなくても,鼻マスクや鼻プラグ,顔マスクやマウスピースなどを介して,人工呼吸を行なうことができるのです.
これらのマスク類は初め,睡眠時無呼吸症候群に対するCPAP療法のみで用いられていたものでした.しかし,人工呼吸器と組み合わせることで,慢性呼吸不全の症状改善や,終日使用による生命維持,急性期の救命や再挿管予防,緩和ケアなどにも役立てられるようになっています.
これが,非侵襲的陽圧換気療法(NPPV)です.欧米ではすでに,ICUから在宅までの人工呼吸の主流になっています.日本でも2006年に,日本呼吸器学会による「NPPVガイドライン」が公表されました.NIV,NIPPV,非侵襲的人工呼吸などと呼ばれることもあり,用語の整理もそこそこに,現場の知識・技術はめまぐるしく進化しています.
このような激動の中,今「NPPVがわかる人」が求められています.これまで「人工呼吸は苦手」と思っていた人にも朗報です.これを機に一から勉強し,NPPVのエキスパートになってみませんか? 逆に,「人工呼吸が得意」な人は,これまでの知識と技を,最新のNPPVケアにつなげていきましょう.
この本を手にされた方の中には,「NPPVは初めて」または「試したけれど,うまくいかない」という人もいらっしゃるかもしれません.ぜひこの本を読みこなし,NPPVを必要とする患者さんに向き合い,うまくいくチャンスを最大限に活かしてください.一方,うまくいった経験のある人でも,新たな悩みや発見は尽きないはずです.この本で問題点を共有し,スキルアップを図りましょう.そして,NPPVケアの耳よりな情報を,自ら発信してみてください.
ところで,この本の刊行にあたり,感慨深く思い出す言葉があります.日本にNPPVが導入されて間もない1994年,NPPVの世界的権威である米国のJohn R.Bach教授が,「日本の看護師さんっていいなあ」とつぶやきました.NPPV使用の患者さんに携わる日本の看護師さんの"仕事ぶり"についてのコメントでした.当時,日本の医療現場は先進的な欧米のノウハウを取り入れるのに精一杯でしたが,一方で,ユニークなNPPVケアの芽が日本という土壌で着実に育っていることを見抜かれたのでしょう.これからも,細やかな気づかい,察し,粘り強さ,ひたむきさ,向上心,親密さ,正確さ,器用さなどを発揮し,日本に合う,よりよいケアを追求することが望まれています.そのヒントが,この本に散りばめられています.
本書は,JJN スペシャル編集室の杉本佳子さんの忍耐強く繊細で熱意あふれるアドバイスとサポートにより,開いてみるのが楽しい知識と技術がつまった絵本のような仕上がりになりました.表紙や挿絵の一部は,電動車椅子や終日NPPVを実際に使用されている方々によるものだということも言い添えておかなければなりません.
NPPVに大きくシフトしつつある人工呼吸ケアのチャレンジは,この本を読まれるみなさんによって,さらにデリケートでダイナミックなものになっていくものと期待しています.
国立病院機構八雲病院小児科医長石川悠加
著者について
いしかわゆか●国立病院機構八雲病院小児科医長
この雑誌について
看護の実践と技術の指導解説誌