JBLは、その道ではいわずと知れたスピーカーの老舗メーカーです。
600万円もするプロ用スピーカーから、数千円で購入できるiPod用のスピーカーまで、幅広い商品展開をしています。
しかしながら、これまでヘッドホンについては目立った商品展開をしていないようです。
そんな背景の中、JBL設立60周年を記念して発売されたモデルがこちら。
最近のトレンドである「モニター型」志向のヘッドホンではありません。
というのも、モニター志向のヘッドホンでは音がフラットであることが基本ですが、こちらのヘッドホンはどちらかというと中低音を中心とした味付けのある音作りのようです。
まず音の輪郭がはっきりしており、ジャズのベースラインが生きてきます。
また、ボーカルの息づかいも拾う中音域も高評価に値します。
高音に関しても、もちろん音作りの関係から無視されているというわけではなく、シンバルの音の響きなど、それらを追いかければちゃんと聞き分けられるような繊細な音作りをしています。
手持ちのSONYのMDR-EX85SLと比較すると、全体的に音がリアルに聞こえます。
私はこの作品を「若干中低音重視」と評価しましたが、「バランス良く鳴らす」と評価される方もいらっしゃるようなので、ぜひとも購入前に試聴されることをお勧めします。
特に、カナル型は耳へのフィット感が生死を分けますので、それも事前に調査するのが得策です。
遮音性は、例えるなら「電車の乗り過ごしはかろうじて起きないだろう」といったところです。
カタログに記載されているように、こちらのヘッドホンはセミオープン型。
モニター型ヘッドホンのような完全な遮音性はありませんが、家の外でこれを使うとすると、むしろこれくらいの遮音性の方が安心・安全でしょう(家の中で使う場合は滅多に遮音性は問題になりません)。
音漏れに関していえば、エレベーターのような静かで狭い空間だとさすがに気になりますが、それ以外の場所ではまず問題ありません。
なお、ケーブルは珍しく布巻きとなっており、Y字状に二手に分かれたコードをまとめてくれるコードスライダーも付属しているので、取り回しは良いほうでしょう。