解散に至る経緯はトシを始めとして色々あったという事はご存知だろう。そしてライブ当時も晴れやかな気持ちで有終の美を迎えたという考えるのは真っ当な人間なら不可能だったかもしれない。それだけにライブ開始時は色々な思いがメンバーに錯綜していたに違いない。しかしライブが進むにつれて、程度の違いこそあれ、メンバー個々が懸命に最後のライブを作り上げようという思いが徐々に感じられてくる。特にヨシキがドラムに打ち疲れた後に続けざまにforever loveが流れトシと抱擁するシーンは泣けてくる。またendless rainでのギター間奏でヒデが無表情ながらに僅かに寂しい表情を滲ませてギターソロを演奏するシーンは本当は辞めたくなかったんだろうな、機会があれば再結成したいんだろうな、という思いがひしひしと伝わってくるようだった。
ヨシキの「ありがとう」と絶叫するシーンやダリアの激しいギブス固めのヨシキの激しいドラミングのバックで風を受けながら歌うトシのシーンや見所は沢山ある。勿論ファンとの大合唱も。。
そして、エックスのライブ映像とファンのスタンドとの映像をシンクロしたりという技も冴えた。その時のファン達の表情がとにかく印象的だった。泣く者も勿論いたが、殆ど全員が真剣な表情で演奏に聞入っていたその雰囲気が何よりも圧巻であったし、ここに集った者は生半可な気持ちじゃなかったというのを感じた。と同時に例え生半可な気持ちで行こうが、ライブが始まれば演奏に陶酔してしまう魅力がエックスにはある。