最初は白に統一された車の写真がとても美しいので手に取りました。ところが中身を読んでみると、並のビジネス書にも劣らない、産業界や経済界に対する助言・苦言があったり、「デザイン」という思想が現代において担うべき役割について詳細に述べられていたり……やはり自動車というものにはさまざまな要素が集中するのか、現在の日本が置かれている状況が感覚的にわかります。もう「モノづくり」しかない! 日本にはすばらしい「美意識」という資源が眠っているじゃないか! と熱くなりました。ちょうど今日NHKで、半導体のトップメーカーが世界市場でどれだけ苦戦を強いられているかというドキュメンタリー番組を見ました。価格競争ではアジア諸国に勝てない。そのステージで勝負したら、もう負けは見えているけれど……暗い気持ちがこの本で元気づけられました。こと「モノづくり」に関しては、日本はまだまだ頑張れます。