ジョスは稀有な天才歌手だと思う。それが3作目にしてやっと、自分のやりたいアルバムが完成したよう。19歳らしい自然な若さがはちきれている。これまでのソウルミュージックからジャンプアップしたヒップホップであり、まずリズムが強力だ。ノンストップのクラブミュージック風に仕上がっていて、「体で聞ける」記念碑的音楽として、今度こそグラミー賞を取れるだろう。爆発的に売れるのではなく、時間をかけて気がついたら1000万オーダーという按配ではないか。
過去、1作目はカバー集、続くセカンドアルバムは新しさと古さの混在したソウルだった。グラミー賞授賞式の特別パフォーマンスに2年連続で出演し、お歴々を圧倒する歌いっぷりだったし、ミック・ジャガー、エルトン・ジョン、パティ・ペイジ、サンタナ、ジョン・レジェントらと共演する活躍だっただけに、この2年間、アルバム作りはどうなっているの?と思っていた。ジョスの声は低域も素晴らしいが、艶があって決して力まない高域が一番の魅力で、本作品は120%の力を発揮しているといってもいい。注目のゲストはローリン・ヒルだった。なるほど・・。
ジョスはもしかしたら変わり者かとも考えていたが、「明るい若さ+本音」が聴けて、アブリル・ラビーンのような屈託のない天才少女だった、と確認出来た気がする。ローリンと共演の「ミュージック」はミディアムスローの心地よい曲で、代表曲となるだろう。PV,ジャケット共に個性的だ。日本盤のライナーノーツによれば、60曲も作曲して、その中から選び抜いてアルバム作りをしたというから、その努力は本物だ。しばらくはこの路線でいくのかな? とすれば4作目の発売は早いね。