組み込みLinuxと言っても、基本的にはMMUを有するCPU上でLinuxを走らせる場合がほとんどである。MMUのないCPUでも走るLinuxとしてuClinuxがあり、本号はその特集である。
大きく基礎知識編と実装編に分かれており、基礎知識編ではMMUありの場合となしの場合での違いを解説する。たとえば、MMUによるアドレス変換が使えないので、リロケータブルな実行コードが必要となるが、どのようにしてコンパイルするか、などについて述べている。
実装編では、RXマイコンやDSPなどの基板上へそのようにuClinuxを搭載するかというInterfece誌お得意の実装記事である。ただ、MMUのないCPUということはメモリー量の少ない基板で使うということであり、そうした少ないリソース上で実際のLinuxアプリケーションを動かした例まで記事にしてくれれば、もう少し実践的によくわかる記事になったであろう。このあたりの解説が少ないのが残念だ。
特集記事ではないが、関連記事として、POSIX準拠のAPIとソケット通信APIを提供することで、Linuxのソフトの移植性を高めることのできる独自OSのSEIOSの紹介記事では、RXマイコン内蔵のRAM96KバイトでUNUX向けWebサーバーを動かすという記事があり、こちらも興味深い。