本書は、LightWave6.5bに対応したLightWaveの解説書だ。モデリング画面、レイアウト画面の解説からカメラワークや、色、質感編集といったLightWaveの基本機能の解説、構造物のモデリングや生物のモデリング、メカのモデリングなどかなり実用的なモデリング手法の解説まで、幅広く扱っている。さらに、アニメーション手法の基礎からレンダリングしたアニメーションの編集、アウトプットについても解説しており、付録にはエクスプレッションやLscriptの使い方も掲載している。
モデリングの解説では、作業効率の良いモデリングの仕方や、リアリティを出すための作り込みなどもきちんと織り込んでいるし、テクスチャの作成についても、PhotoShopなどのドローツールを使用した細かな作成手順が説明されている。また効果的なシェーディングを行うためのライティング技術や、仕上げに行う画像加工などにも言及している。アニメーションについてもボーン、IKやモーフィングなどのオーガニックなオブジェクトを動かす技術、メカニカルな動作を実現する方法などを、実際のシーンを例に解説しており、また、さまざまな効果の出し方を同時に説明しているので役立つ情報は実に多い。
このように、本書はLightWaveのもつ機能を幅広く解説しており、事実上LightWave上でできるCGの手法をほとんどカバーしている。モデリングから最終的なアニメーション作品の編集にいたるまで、偏りのないバランスのよい作りになっているのが特徴だ。カラーではないので少々視覚的な情報が物足りないが、LightWaveの持つ表現の可能性に広く触れることのできる良書だ。なお、付属のCD-ROMにはLightWave6.5bの体験版が収録されている。レベル的には3DCGに多少なりとも経験のある人向けと言えるだろう。(斎藤牧人) --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
登録情報
|
この本の素晴らしいところは、作例のレベルの高さと、その手法の汎用性の高さだと思います。現在ある日本語の解説書はどれも、作例のレベルが低いか、作例のレベルは高くても手法がその筆者特有のやり方で汎用性にやや欠けるものが多く、そういう中で本書の存在は貴重だと思います。特に、「オーガニックモデリング」という章での人物の顔のモデリングは、他書のほとんどがボックスからのアプローチを取っているのに対し、「六角大王」的なディティールからのアプローチでの作例が詳細に解説してあり、しかも作例のレベルが非常に高く、なぜそういう手法をとるのかまで解説してあって、非常に参考になります。
ライティングやテクスチャ、アニメーションなど、個別の分野では他にも良書がありますが、マニュアルを読んだ後、次に読む本を1冊だけ選ぶとするならば、迷うことなくこの本をお勧めします。
|
|