大企業の崩壊には粉飾、隠蔽、致命的な経営判断のミスなどの原因があり、それを助長する悪しき体質や風土の存在が確認されることが多い。しかし同社の崩壊は、そうした単純な理由では説明しきれないと指摘。これまで言われているように、企業を監査する業務と、成長を支援するコンサルティング業務の矛盾が同社の歯車を狂わせていった事実は否めない。しかし著者らは、「(同社の)企業価値を台無しにしたのは、貪欲の展開という単純なものではなく、会社が予期しない方向に変化し、それが知らず知らずのうちに自己崩壊の種子を内部に植えつけてしまっていた」と総括する。
監修者の元・日本アーサーアンダーセン研究所理事長の森田松太郎氏は、「組織のもろさに対しこの本は考えさせられる」と語り、日本企業にとっても示唆的だと結んでいる。
(日経ビジネス 2004/02/23 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
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こうしてみると、会社がつぶれる原因は、一朝一夕に、あるいは、少数の人間の行為によりできるものでなく、会社をめぐる時代、外部環境の変化と、これへの対応の間違いなど、多くの複雑な要素により形成されるものであることがよく分かる。裁判中であるので、完全に赤裸々には書かれてはいないものの、内容は良く理解できる好著である。なお、翻訳は日本語としては分かりやすいものの、直訳に過ぎるところ、意味不明なところも散見される。裁判中でもあるので、忠実に訳したとのことであるが、もう少しやりようがあったのでは、という気もする。
しかしながら、その一方で日本語訳については惨憺たるありさまで、まるで中学生か高校生、あるいは翻訳ソフトの訳したもののごとくです。
細かい実例はここには書きませんし、もしかしたら原書がそのようになっているのかもしれませんが(すみません、原書は確認していません)、このように一般に商品として販売している以上はもうちょっと何とかならなかったものか、と残念でなりません。
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