10ccといえば分裂後はエリックとグラハムの二人で主にライブで活動を続けてきていたが、最近エリックが抜けて「グラハム ウイズ・・・」で活動していたと思っていたら「10cc」名義でライブがリリースされていた、同内容のCDもあるようだが曲数が多いのとオマケが付いているのでDVDの方を購入。メンバーはお馴染みの人もいるが新しい面子もいるようだ、注目するのは主に高音部のボーカルを担当していたエリックのパートを誰が歌うか?だが スチュアート・トッシュに代わってパーカッションを担当するミック・ウィルソンという若手が名曲「アイム・ノット・イン・ラブ」他を歌うのだ。
ミックのボーカルは高音が伸びるというか音域が広く、上手いし封印されていたファルセットの名曲「ドナ」の再現を可能にさせた。
序盤で10ccのヒットを演奏した後はグラハムが提供しヒットした往年のヒット曲の逆カバーで、そうか今日の主役はグラハムだと改めて思い出す。
突然何の紹介も無くオリジナルメンバーのケヴィン・ゴドレイが登場し「オールド・ワイルド・メン」を歌いだすサプライズを挟み、後半も10ccのヒット曲が続き、なんと昨年無くなったアンドリュー・ゴールドとグラハムのデュオ「ワックス」からの曲まで飛び出すのにはさすがに驚くが、あくまでこれはグラハムのショーで商品化する際に「10cc」が付けられたのだと再確認。アンコールで再びケヴィンが加わって「ラバー・ブリッツ」でシメに。
ドラムのポール・バージェス以外は曲目によって担当楽器を目まぐるしく変えていて、これも偏に忠実再現の為だ。ベテランの技にも凄いが、楽器そのものに刻まれた年輪にも注目していただきたい。
DVDのオマケはグラハム自身が語る曲目解説と10ccのアルバムのアートに関するインタビューでこれらは当然字幕が無い。
星5つとしたのはビジュアル的にはいけていないオッサンバンドながら演奏のまとまりの良さが過去最高でのいままでの10ccのライブより良いと言ったらエリックに怒られるかもしれないがファンなら一見の価値あり。