97年の三枚目にして、バンドはこのアルバムを最後に解散(その後、2004年には再結成をしているが)。
この「インポッシブル・シャッフル」を初めて聴いたときの印象を思い起こすと、このバンド特有のきらめくポップ性が減退して、随分と重く暗い音になったものだと感じた。日本盤のライナーノーツには、「彼らの本当の意味でのスタートは、このアルバムから始まる」とあるが、バンドはこのアルバムを最後に解散してしまった。その理由は、ボーカルのジェニーが大学での研究に専念したいからという記事を読んだ気がするが、いまひとつ釈然とせず、僕としては非常にショックなことだった。
僕は初期に比べ、ヘビーになった「インポッシブル・シャッフル」を聴きながら、歌詞カードを読んでいた。そうすると、随分と解散を示唆するような、言葉で溢れていることに気付く。「keep on wishing」での「ページがめくられる 私たちはスピードをあげすぎている 憶えておいてこのままではいけないと」や「思いやりの気持ちが私たちには欠けている そんなに悲しむことはないこれは自分の巻いた種かも」とある。また「let me know why」では「これがそうなの?これが私の憧れた生活? かろうじて正気を保っていられる程度の状態で毎週が過ぎでいく」とあるように、全編を通して、決して今の状態が幸せとは思えないという歌詞で、埋め尽くされているように思う。しかも、それはまさにバンド内の状況を歌っているように聞こえた。