本書では、Illustrator CS5の全機能をメニュー順に完全網羅し、図解付きで細かな点までわかりやすく解説しています。まずはページをパラパラとめくってみてください。各種操作を行うツールとパネル、イラストの描画手順などが、画像付きでとことん解説されているのがわかっていただけるでしょう。Illustrator CS5の全機能を1冊に凝縮し、目で見て学べるようにしたのが本書なのです。
Illustratorはプロからアマチュアまで、世界で最も多くの人に利用されているドロー系画像編集ソフトです。パスと呼ばれる線でイラストや図を描画し、画質を劣化させることなく自在に拡大や回転を行えるのが、ドロー系ソフトの大きな特長です。
Illustratorの最新版であるバージョンCS5には、Illustratorの描画表現力を大変革する新機能が追加されました。
●遠近描画......遠くにいくほど小さく描くのが、奥行きのある絵を描く基本。しかしガイド線をきちんと引いておかないと、いわゆる「パースがおかしい」絵になってしまいます。CS5では遠近描画用のガイド線をワンタッチで表示できるのに加え、遠近感のあるオブジェクトを通常と同じ操作感覚ですばやく描画できるようになりました。
●線幅ツール......Illustratorは均一な線を引くのは得意ですが、強弱のついた手書き風の「生きた線」を引くのは苦手でした。CS5では、パスの途中で自在に線の太さを変更し、柔軟で伸びのあるタッチのイラストを描けるようになりました。
●絵筆ブラシ......水彩画のように濃淡のある筆のタッチで線を描画できるようになりました。
上記の3つの新機能は、Illustratorの可能性を飛躍的に広げました。たとえば、建築パース、強弱のある筆ペンのタッチ、水墨画の淡いタッチなどは今までのIllustratorで描くのは非常に困難で、建築ソフトやペイントソフトを利用したほうが早い場合がほとんどでした。しかし、Illustrator CS5はこれらの描画も楽々こなす新たな側面を持ったソフトとして生まれ変わったのです。
このほかにも、Web用の画像をくっきりと書き出せるピクセルに整合、パスファインダーがマウスで直感的に利用できる<シェイプ形成ツール>、オブジェクトの背面や内側に直接パスを描ける<背面描画>と<内側描画>が新たに搭載されたほか、破線、矢印、アートボード、シンボルなどの各機能が強化されました。
本書では、これらの新機能を含むIllustrator CS5の全機能をメニュー順に掲載しているので、わからない機能のページをさっと開いて調べられます。また、省略せずに完全解説することにこだわっているため、肝心の機能が載っていない!という心配も無用。理解を助ける各種一覧表も多数掲載しています。これらの図や表を眺めながら読み進めれば、一目瞭然という言葉のとおり、Illustratorの膨大な機能の数々が目からどんどん頭の中に入ってくるはずです。さらに付録CD-ROMに収録されたサンプルを実際に編集して操作を試すこともできます。
このように、本書はIllustrator初級者~中級者の方々がゼロから学んだり、わからない機能を調べたりするのに最適です。また、ある程度までIllustratorを使いこなせる上級者の方が全機能を完全にマスターする際にも活用できます。辞書のように常に手元に置いて、Illustratorの能力をひき出す心強い相棒としてお役立てください。
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