昨年発売されたホロヴィッツの全集の購入をきっかけとして、20世紀の名ピアニストを調べてディヌ・リパッティという、夭折した天才ピアニストの存在を知りました。
そして、「ディヌ・リパッティ」(畠山睦夫著、ショパン社)の伝記を読んで生前のリパッティの人柄を知り、とても関心をもったので、この全集を購入しました。
録音が全て1950年前後のものなので、多少のノイズが有りますが、リパッティ自身が生前、難病にかかってからは、意識して録音に積極的に取り組んだために歴史的記録としては録音状態は良い方で、その神々しい音色の響きが聴く人の心を安らかにしてくれます。
7枚目のディスクに収録された、ブザンソン音楽祭での最後のリサイタルでの大きな拍手を聞いて、ディヌ・リパッティが、その時代の聴衆に、こよなく愛されていた偉大なピアニストであることが偲ばれました。
ショパン生誕200周年にあたるこの年に、ディヌ・リパッティの弾くショパンに多くの方が耳を傾け、その名を永遠に記憶に留めて頂きたいと思いました。