素晴らしい演技!素晴らしい音楽!何度見ても泣けます。
「人と人との絆・人間の生きる意味」 そういった人生の究極のテーマを
描いたこの映画は見る者に感動を与えずにはおれません。
主人公ジェルソミーナは、家族のために粗野で無骨な大道芸人
ザンパノに売られ、旅を続けます。
しかし、容姿も悪く頭も良くない自分に卑下し、「私は生きていても
何の役にも立たない、、死にたい、、」と嘆く日々が続きます。
そんな時、旅先で出会ったピエロの青年に「ザンパノはどうして君を捨てない?
彼には君が必要なんだ」と励まされます。
「こんな自分でも誰かに必要とされている!!生きていく価値がある!」
一筋の光明を見出したジェルソミーナは再びザンパノと旅を続ける決意をするのですが、、、、
(*「純粋無垢な少女が何度もザンパノに裏切られる」というふうにザンパノだけが
悪いという表現をする人もいますが、私はジェルソミーナ自体も、自分に自信がない、
コンプレックスを持った人間であり、そういう女性が自分の生きる意味を見出す
というところに、この映画の本当の価値があると思ってます。
そういうコンプレックスを持った少女だからこそ、ザンパノという粗野で無骨な人間
との絆が生まれ、お互いにお互いが必要という状況が生まれるわけですから。
もちろん逃げようと思えば逃げれるところをついて行くのは、ジェルソミーナの
優しさでしょうが、、、)
単純なストーリーで、登場人物も少ない。
それでいてこの映画が、これほどまでに見ている者の胸をうつのは、
映画が取り上げているテーマの深さももちろんですが、
そのテーマを見事に体現した「ジェルソミーナ」役を演じる、
女優ジュリエッタマシーナの素晴らしい演技力に尽きるでしょう。
いかにもちょっと頭の弱そうな少女のしぐさ、
家族のためにお金で売られる健気な姿、
サーカスの一行を見て無邪気に笑い一緒に踊りだす天真爛漫な姿、
私は何の役にも立たない、、死にたい、、と嘆く姿。
これほどまでに、哀愁漂う悲劇の少女を見事に演じきれる女優が
他に誰がいるのか?不世出の名女優だ!!
巨匠ニーノロータの哀愁溢れるバックミュージックも
見事に映画を盛り上げています。
テーマの深さといい、俳優の素晴らしさといい、
私が見た映画の中では「カッコーの巣の上で」と並ぶベスト映画です。