ITILのV3はV2より概念的な記載が多く理解しにくいと一般的に言われています。
実際にV2とV3の違いは?どう進化したのか?そもそも、ITILを実践していくとはどういうことか?雲をつかむような話です。私もその一人でたくさんITILの本を読んできました。
その中で本書は、読者のその悩みを熟知した上で、手を変え品を変えあらゆる視点から書かれている珍しいものだと思います。
序章にあるITILのプロセスを家庭に置き換えて考えるというのも面白い試みだし、SLA導入に関して2章を割いて説明しているのも特徴的です。
最後のほうの「価値創出とIT戦略」の章も、経験豊かな筆者独自の視点が新鮮です。
こんがらがった糸を解きほぐしていくように丁寧にポイントが抑えてあり、まるで、喫茶店で気軽にITILを熟知した人から話を聞いているような感覚になります。
もちろん、これを読んだからITIL V3が完全に理解できるわけではないですが、自身の会社におけるITIL実践の形を模索する糸口が見つかるかも知れません。
今までのITIL解説本でおなかいっぱいになってしまった人に、ぜひお勧めの一冊です。