『IT批評 創刊号』眞人堂株式会社を読み終えた。
新創刊のIT批評専門誌。たまたま入った丸善で目に入り、購入。
特集は、「システム×ストーリー」。これだけでは、なんのことだかよく分からない。
文中から拾うと、
「ここでいうシステムとはハードウェアであり、仕組みであり、アーキテクチャと呼ばれるものである。
また同時に、ストーリーとはサービスのことであり、コミュニケーションであり、ナラティブといわれるものである。」
ってことらしい。
まぁ、これを読んでも私にはさっぱり。具体的な特集の内容としては、ITによって再定義される金融・政治・出版・広告と題して、電子書籍、ネット広告、電子決済、ネット選挙の現在を取り上げている。
視点は面白いんだけど、定義すべき対象が多すぎて、ちょっと散漫な印象を受けた。例えば、対象を電子書籍に絞り、せっかく佐々木俊尚氏にインタビューしているのだから、それをふくらませても面白かったのかもしれない。あるいは、参院選も近いことだし、ネット選挙の可能性、その光と闇といったところを深く突っ込んでも良かったかもしれない。(大賀真吉氏の「ITが「政治と金」を定義する日」という記事はネット選挙をm可能にするインフラといった視点で面白かった。)
なぜ、こういった政治や出版が定義されるべきは、編集長の桐原永叔氏の巻頭言に詳しいが、それを「ブレードランナー」から始めるのは、私と同年代のせいか。ブレードランナーで問われた人間なるものの定義と、今回の特集の定義がどう関わっているのかは分かりづらいが。
実は、面白かったのは、巷で評判(?)のTwitterドラマの「素直になれなくて」を取り上げた記事、IT業界の死後を集めた記事、クラウドの現状といった、この特集ではない記事。これからのこの雑誌には期待したいが、特集だけではなく、むしろ、軽やかに、この時代、そして未来のITを語っていく記事にも期待したい。
ところで、この雑誌は定期刊行物なのかな?