本書は、ITコンサルタントのためのネットワーク設計ガイドということで、ネットワーク構築に関する技術的な内容とともに、機材の調達、情報の収集、顧客とのコミュニケーションなども織り込まれているのが特徴だ。依頼された仕事の準備として依頼主とのミーティング、実地調査、情報の整理や解釈という作業の説明がなされており、取得しておくべき情報や注意すべき事柄が述べられている。
実際の設計についてはLANの仕様、ネットワークオペレーティングシステム、クライアント、プロトコルの選択、接続デバイス、WANテクノロジー、リモート接続、インターネット接続、ネットワーク保護といった項目が論じられている。ここでは、それぞれの規格や性能といった基本的なことから、導入について考慮すべきこと、サンプルをもとにした解説などが行われている。
そして、最終提案ではハードウェアベンダーの選択、ソフトウェアプランの選択、タイムラインと契約スタッフの活用について解説されている。依頼主の要求への対応やベンダーを選ぶ基準、コンサルタントとしての立場を強化するために考慮すべきことなど、プロジェクトを実際に動かすための準備のノウハウが解説されている。最後はプロジェクト終了後の作業としてネットワークの監視について述べている。付録として用語集、本書で扱ったサンプル文書のフォーマット、一般的なネットワーク問題解決、Web上のリソースガイドが掲載されている。
あまり高度な技術、ネットワーク構築におけるテクニックについては触れていないが、最低限知っておくべき知識や仕事の流れなどを効率よくまとめられているので、ネットワーク構築に携わる人は読んでみてはいかがだろう。(斎藤牧人)
(日経オープンシステム 2002/02/01 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
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