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ITエンジニアの「心の病」―技術者がとりつかれやすい30の疾患
 
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ITエンジニアの「心の病」―技術者がとりつかれやすい30の疾患 [単行本]

酒井 和夫 , 立川 秀樹
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)

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ITエンジニアの「心の病」 技術者がとりつかれやすい30の疾患
「ITエンジニアがかかりやすい心の病とは何か」。「万が一、心の病に陥った後のケアはどうすべきか」。本書では精神医学の専門家が、ITエンジニアを対象として、心の病のケアに必要な知識やノウハウを提供している。

頭痛など予兆となる症状のほか、うつ病や睡眠障害、摂食障害、脳梗塞などを含めて約30の疾患を紹介している。「失感情言語化症」や「ITてんかん」など、あまり知られていない病気についても、具体的な症例を交えつつ解説する。「うつ病になってから自殺までの期間は意外なほどに短い」、「月間の残業時間が45時間を超えるとうつ病の発生リスクが高まる」など、興味深い記述が盛り込まれており、健康管理の参考になる。

本書は心の病を防止する策として、「しっかり休養を取ろう」、「『適度のいい加減さ』で自分を守ろう」と提案する。そうは言ってもできないのが現実、と反論したくもなるが、まずは現状とあるべき姿のギャップを知ることが、心の病に対処するうえで大切なことだろう。

IT企業で人事や総務を担当している人はもちろん、部下を指導する立場にあるマネジャ層やITエンジニア個々人にも一読してほしい。


(日経コンピュータ 2005/08/08 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)

内容(「BOOK」データベースより)

うつ病だけじゃない、頭痛、肩こり、腰痛、睡眠障害、胃もたれ、心筋梗塞、脳梗塞、生理不順も心の病。主要な30疾患の症状、症例、治療法をわかりやすく解説。こんな兆候には要注意!!デフコン1~4まで、警戒度別シグナルも紹介。効果的なストレス解消法・食材はこれだ。

登録情報

  • 単行本: 204ページ
  • 出版社: 毎日コミュニケーションズ (2005/06)
  • ISBN-10: 4839917116
  • ISBN-13: 978-4839917111
  • 発売日: 2005/06
  • 商品の寸法: 21 x 14.6 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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17 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By findup
形式:単行本
精神科のお医者さんが執筆しているためか、雑誌の特集とかにありがちな、ことさら恐怖を煽ったりすることも無く淡々と書かれているのは好感が持てる内容。

IT業界の状況と、エンジニアが追い込まれやすい状態をきちんと分析しているあたりは、ちゃんとIT業界を理解した上で書かれているなぁと感心。

…というか、ここまできっちりと分析されてしまうとIT業界って随分ひどいところみたいだなと思うけど、悲しいかなこれが現実にある。こういう心の病にかかってしまう人は少なくないし、予備軍も含めればもっと多い。

開発期間の短縮、間違った成果主義、下請けいじめなど、IT業界の暗部がエンジニアを潰していくことが多い。上司や同僚が鈍感で本人の異変に気づかない、気づいても「そんなの大丈夫だ、気にするな」と深刻に受け止めないこともあるだろう。

基本的には自分を守れるのは自分しかしないと思ったほうがいい。そのためにも、少しでも自分の調子の悪さに気づいたら、この本の症例と比べてみよう。そして場合によってはお医者さんに行こう。

この本は悩んでいる本人だけでなく、その周りの人も読むべき。もしかすると自分にも心の病が起こるかも知れないというのもあるけど、あらかじめ症状を知っておくことで会社の同僚とかの異変に気づいて、早いうちに手が打てるかもしれないから。同僚が病んでいく姿は誰だって見たくないですよね?

このレビューは参考になりましたか?
12 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By SA-77
形式:単行本
「心の病」は、特にコンピュータ業界では職業病のようなところがある。この本は、エンジニアの置かれた厳しい状況を分析し、また企業の責任のあり方について最近の動向を紹介。企業のメンタルヘルス対策は不可欠であると説いている。

また、疾患を実例とともに紹介するだけでなく、「危ない兆候に気付くための方法」「心の病の予防策」を紹介。「心の病」という「リスク」をいかに回避すべきかが分かる。これは今や、管理職が正しく知っておくべき知識だと思う。

「心の病の治療法」自体は「専門家にたどり着くまでの道筋」を示した程度なので、参考程度に。

このレビューは参考になりましたか?
9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 内田裕介 トップ500レビュアー
形式:単行本
心の病や過労死はIT業界に限ったことではないが、SEやプログラマの労働形態に特有の身体的精神的ストレスは確かにある。たとえば、不規則な生活、夏でも寒いマシン室、一日中ディスプレイの前に座っての作業、納期直前の過度の緊張などだ。

これらストレスが引き起こす30の疾患を本書では紹介していて、具体的である。筆者にも身に覚えがある。

ストレスが高まるにつれ心身に異変が現れる(=デフコン=Defense Condition)が、本書ではそれを4段階に分けて解説している。

・デフコン1:ストレスで緊張が高まってきた状態。愚痴やため息、いらいらがでる。

・デフコン2:ストレスが頭痛、腹痛など身体の異変として現れる段階。

・デフコン3:心身のサインだけでなく異常な行動が現れる段階。

・デフコン4:ついに自殺を試みるようになる段階。

ストレスから身を守るには、やはり休養がいちばんだ。

しかし、自分で自分の状態に気づくのはなかなか難しい。そこで周囲のケアが重要になる。

また、ストレスを和らげるサプリメントも発売されたそうだ。DHEA−Sというホルモンがそれ。ストレスを感じたときに副腎から分泌されるコルチゾール(=ストレスホルモン)に対抗して心身をリラックスさせるらしい。

本書は医者の立場から書かれたものなので、組織論やマネジメント論から見れば、やや一方的と感じる主張も多い。しかし、次の言葉は会社組織に対する痛烈な批判として率直に受け止めたい。

「(管理職が)人材不足のため、組織の運営方法や個人の評価方法がでたらめで、無意味に長時間労働を強いるような人物を管理職においておかざるを得ない」p17

いくら自省してもしすぎることはあるまい。心に留めておきたい。
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