『洗脳』に続いて、著者の本は2冊目です。子供の教育に無関心ではいられない立場なので、読んでみました。
私は、IQが高いというのは、やはり人生得だと思っています。著者がいうように、豊かな人生を送れると思うからです。私自身も、どちらかというと勉強というものに苦労することなく、小さい頃からただ勉強とは楽しいものであり、大人になった今でも学びたい欲求に従って生きており、学ぶことにほとんど苦がなく、そのためとても幸せな人生を送っているという実感があります。
そして、著者が最後に言っているように、「一番になり、その上で『一番はくだらない』」といえる人になるというのは、人間の生き方として確かに一つの理想像だと思います。
ただ、苫米地さんの場合、ちょっと「レベル高すぎ…」という感じがどうしてもしてしまいますよね。勉強においていっさい努力、根性は必要ないとか、米国に行って数週間で英語をネイティブ並みにマスターというのは、それができる人がいることを否定はしませんが、ちょっと現実感が薄くなる世界があります。
「私が一番だった」ということを、あまり繰り返されるのも、日本人情緒としてはちょっと抵抗感を感じる世界もありますよね。外国暮らしが長く、そういった自己主張に基本的には抵抗感がないはずの私でも、ちょっと鼻につきます。
最高の大学で勉強できたら楽しいですよね、きっと。でも、皆が皆、そうする必要があるのか、そういう生き方をする必要があるのか、という思いもどうしても湧いてきます。みんながハーバードやイェールに行くってのも、どう考えても非現実的ですしね。
でも、教育をすべて無料にして、皆が平等に能力を伸ばす場を与えられるべき、という主張には共感します。あと、子供は好きなだけ甘やかすべき、「want to」で育てるべきという主張にも、大いに賛成です。
子供を「大きく育てよう」という発想がない親御さんは、一度、読んでみられたらいいのではないでしょうか。やはり、親の発想が狭いと、子供の人生も狭くなりがちであるとは思いますから。