嘗て、神 (超越的同調圧力装置) と呼ばれた存在が、
量子コンピューターネットワークのクラウドとなり、
魂 (脳内情報) が、マインドデータへとエンコードされた近未来。
肉体は、換装可能な、血と肉で造られた 「ダミー」 となった。
だが、その現実を誰も見ようとはしなかった。
見ない事が、見せない事が、現状を維持させる為の正義であった… AD2043……
とある未来… ナノ生体工学と、バイオインフォマティクスは、カンタムマシンと融合し、脳内にある全情報の量子化とデータ転送に成功する。
同時に、解析された遺伝子情報から、臓器や骨格等の生体部品のみならず、人体そのものを再生する人工子宮装置の開発にも成功する…
造られた人体は、完成まで装置の中で動く事が無い。その為、脳内に余分なデータが蓄積されずネイキッドな状態だった。
この、培養人体の脳に、人間の脳から抽出した記憶と個性をデータ転送する実験が開始された。
その実験には、家族の承諾の下、重度の身体障害者が選抜された…
数値化された記憶と個性 (Mind-Data) は、同一の量子ネット (時空間) 上において、同一個性をアクティブに出来ない (量子化の際、そう設定される) 。
また、リバース転送の技術的な検証も得られないまま、実験は多くのリスクと反駁を抑え、履行される事となった。
患者は、現在の肉体に留まるか、培養人体へのマインドデータ転送に未来を見出すかの選択に迫られた…
2003-2009 SHADOW(C)
登録情報
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