3D(2Dでも視聴可能な)本編40分と2Dのみのメイキングが6編(合計約17分程度)で合計1時間弱のドキュメンタリー。本作品の特筆すべき点は極めて美しい3D映像であり、メイキングにあるように、重さ600キロ近い高性能3Dカメラで撮影している点にある。このカメラは一度に3分間しか撮影できないフイルムカメラであるため、何時間もかけて何度も浮上と潜水を繰り返して撮影されている。また、3Dを謳っている商品には、立体紙芝居のように質感のない薄っぺらく見える魚が横切っていくような擬似3D映像もあるが、本作品の映像は厚みのある重厚な3D映像であり、映っている全ての対象が連続的な奥行きをもって見えるため、極めてリアルな海中映像が楽しめる。サンゴの群落だけでも美しいのに、それが手前から遠くまで奥行きを持って感じるのは圧巻。
また、対象がカエルアンコウ、ウミガメ、ホオジロザメなどの目にしたことのある生き物であっても、例えばウミガメが大きなクラゲに近づいて捕食するシーンなど、見たことのないシーンが多い。巨大なハタは画面から飛び出して見え、手を伸ばせば触れそうな錯覚に陥るほどリアル。また、リーフィーシードラゴンを極めて美しく撮影しており、映像としての価値は高い。2Dでも見応えはあるが、3Dでなければ40分間の映像にこの値段はやや高い。逆に3Dであれば、長時間の視聴は目が疲れるので丁度いい長さ。
同じスタッフが制作したIMAX Deep Seaと比較しても、映像の美しさ、魚の珍しさ、重厚感のある3D映像などどれをとっても本作品の方が上。
メイキングは単なるオマケ程度で、予告編と考えるべき短かさ。
ジム・キャリーのナレーションは癖があるかと思ったが、全くその様なことはなく、知らずに聞いていれば気づかないはず。
総合的に評価して、3Dのコンテンツを探しているなら最もお勧めの作品で、自分が何本か持っている3Dものの中では間違いなく1番。2Dでも貴重な映像ではあるが、3D環境であってこそのコストパフォーマンス。