創業当初、雑貨通販事業を手がけていたカンプラード氏は、扱ったアームレスチェアが人気を集めたのをきっかけに、家具販売を拡大した。イケアは「代々受け継ぐ高価な財産」と思われてきた家具の常識を覆し、安さを売り物とした。海外での生産、家具を解体しての運送・販売、大量生産・大量販売などによってコストを削減。安さに加え、シンプルで実用的、自然で明るいデザインは若者などの支持を集めた。イケアはドイツを皮切りに欧州市場を席巻し、いち早く中国、ロシアなどの新興国にも進出。さらなる進化を目指し、家具店内でレストランを経営したり、食料品を販売したりするなど、新たな試みも取り入れている。
本書は創業者の人物像も詳しく紹介する。カンプラード氏は世界的な大富豪だが、質素倹約を徹底している。ハイソサエティーの集まりには参加しない。古い国産車を愛用し、かかとのすり減った靴で歩き回る。“地味でケチ”な創業者の個性を浮き彫りにしながら、その泥臭さが、イケア成功の要因の1つになっていると指摘する。
(日経ビジネス 2007/06/18 Copyright2001 日経BP企画..All rights reserved.)
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