基本的なヒアリング等から仮説的ななPL、BS、CSを連動する形で作り検証するとともに構造的な無駄を洗い出すというアプローチは当たり前に聞こえますが、実務的に事業の全体を見る立場からだとそのダイナミックなお金の流れを把握しないといけないということは、若手ビジネスマンや投資家にとっては参考になります。
ただし、いわゆる経営分析フレームワークは古典的な、歴史の検証を経たもの(3C,SWAT,PEST,5 Forces)に留めており説明やサブ概念の定義も他ビジネス書籍よりもさらっとした扱いになっているので、その点は別書籍を参照した方がよさそうです。
また、全体的な構成として、定義がはっきりしている規模・範囲・密度・ユーザなどの各種経済性と定義が曖昧な○○ビジネス/事業という言葉が代わる代わる出てくるため、分かる人には分かるだろうけどそうでない方には議論のストラクチャーが見えないかと思いますので、その点では不親切かと感じました。実際に手を動かしてやってみたことがある人でないとリアリティを持って読めないかと思います。