IELTSの対策を始めるにあたり、日本語で書かれた対策本から始めたほうがよいと考え、この本を購入したのですが、下手に洋書に手を出す前に、先ずはこの本を完全にやりこむべきだったというのが、試験を受けた後の感想です。何でかといいますと、「送付されてきたスコア」と「この本のやりこみ度」をカテゴリー別に比較してみたところ、傾向がかなり一致していたからです。
分析結果から判断すると、もし、限られた時間の中でIELTS対策を行おうと考えた場合は、他の本に目もくれず、この本にエネルギーを集中し、最低でも一周させるというのが有効な戦術だったのではないかと思っています。
なお、自分はTOEFLも受けているので、TOEFL用の日本語参考書も数冊持っていますが、ここまでの良書はTOEFL用ではお目にかかったことないです。この本があるおかげで、本来、対策が難しいはずのIELTSの敷居は大幅に引き下げられたのではないかと思います。
■ この本のやり込み度とスコアの関連性を分析:
(1) Reading, Listening: この本をきちんとやり込みました。洋書もやりました。結果もまぁ妥当な範囲でした。
(2) Speaking: 試験直前にこの本を使って泥縄的に対策。Part1が大当たりしたこともあり、そこそこ良いスコアが取れました。
(3) Writing: この本で対策を行わなかった。本来、点を稼げる分野だったはずなので、きちんとやっておくべきでした。
(4) Overall: 結局、Writing が足を引っ張り、一つ下のバンドになってしまいました。
■ 洋書を使うべきタイミング:
洋書(
IELTS Testbuilder 2,
Cambridge IELTS 7 Self-study Pack等がお勧めです)は、使われているフォント等、本番の試験と極めて様式が近いという利点があり、慣れという意味でも、できればやっておいたほうが良いというのもまた事実です。したがって、この本をマスターした後に、時間が余っていれば洋書で勉強するというのがもっとも効率的な学習方法だと思います。
■ 本の評価とは関係ないですが、TOEFLと比べると、IELTSには以下のような特徴があります。参考までに。。
(1) 評価が相手先によってまちまち:
IELTS6.0をTOEFL80と同じとみなしているところもあれば、6.5をTOEFL80とみなしているところもあります。その一方で、IELTS6.5をTOEFL90前半と同等とみなしているところもあり、TOEFLに比べて評価が安定していないようです。理由として、Overall Scoreは、4科目の平均を取ったものなので、数字の丸め方によっては過大評価や過小評価が起こりやすいことが挙げられます。
IELTSの評価・普及度は確実に上がってきており、トレンドとしてはIELTSの方が若干有利な気がします。この辺は流動的なので、最大公約数的に対策する必要もあるかもしれませんが、英語力の向上という意味ではきっと良いことだと思うので、前向きにとらえていきたいですね。。
(2) TOEFLとはまた別の対策が必要:
* Reading: 多分、細かく減点を食らっているのでしょうが、手ごたえほどスコアが伸びない印象を受けました。模擬問題を自己採点するときは、辛口の採点を心がけたほうが良いと思います。
* Listening: Listeningについては、特に、イギリス英語が手ごわいです。反応がワンテンポ遅れる感じです。自分の場合、この本や洋書についていたCDをパソコンに取り込んで、Audacityという波形編集ソフトで加工したものを持ち歩いて聴きこんだのですが、どうやらそれだけでは不十分なようです(シャドーイングすればよかったかも)。
* Writing: TOEFLでは比較的良い点数を取っていたので、油断していたのかもしれないのですが、模範解答などを見ると、TOEFLで好まれる書き方とIELTSで好まれる書き方は微妙に異なるのではないかと感じています。あと、鉛筆は5本以上持っていった方がきれいな答案を書けるので良いと思います。
* Speaking: スピーキングに関しては、IELTSの方が段違いにやりやすいです。また、相手が人間なので、マナーとかも重要だと思います。そういうわけで、Part1の対策はしっかりやりましょう。その後のコミュニケーションが円滑に進みます。
(3) TOEFLよりも試験自体は楽:
スピーキングが別の日に設定されると、二日間かかってしまうケースもありますが、試験自体はIELTSの方が楽です。TOEFLはなんとなく、強い負荷を継続的にかけてどれだけ耐えられるかを見る負荷テスト(体力テスト??)のような印象を受けます。