僕の場合も大勢と同じく鈴木保奈美目当てにこの作品をみたわけだが、引退前でもう年かなぁと思っていたら、とんでもない。とても美しいです。撮影が1999年なので、彼女は33歳のはずだが、とても33歳には見えない顔と肌の美しさだった。撮影方法がよいのかDVDの技術がよいのか、美しい鈴木保奈美に加えて、庭の草花や最後の夜桜のシーンなど、全体に非常に美しく撮れている。雨の音の話をするくだりがあるが、その時の雨の音だけでも感動してしまう。
脚本はデビッド・ゾベティという人の小説から起こしているが、外国人が、京都に住んで、日本語を話し、国文学を学び、カラオケ、ラーメン等々日本の文化にどっぷりつかっても、日本人は「外人」としか見ない、という典型的な現象を「いちげんさん」という京都の風習に例えている。そして、唯一心を開いてくれた人は、日本人と外人の見た目の違いを認識できない、盲目の若く美しい女性であったというストーリーだ。
留学で来ているのに十分勉強していないので教授の反応もわかるが、教授だけでなく学校の反応が過剰に排他的に描きすぎているように見える。それに対して、盲目の若い女性が、あんなに積極的にアプローチをするというのも過剰な設定に思える。愛の表現も含めて、ほとんど主人公の男は受身であり、なんか「通りすがりの外国人」の域から出ていないのではなかろうか。