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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
知られざる大傑作!,
By パパダイ (大阪府) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: I Can Stand a Little Rain (CD)
マッドドッグズ以降で、サントラ大ヒット以前。話題性に欠けていた頃で酒乱の噂もあった時期。このアルバムがさほど注目されなかったことはコッカーにとってもファンにとっても実に不幸な出来事だったといえる。コッカーは基本的には“ただの”シンガーだ。アーティストだとは私は捉えていない。本作でもオリジナル曲はI Get Mad一曲のみだ。しかし、他人が作った曲を歌いきるという本来の「歌手」としての姿勢をこれほど熱意と使命感を持って貫いてきた者は70年代以降けっして多くはない。本作の特徴は、大きくは3つに分けることができる。チャックレイニーなどアメリカソウル界を支えてきた最上級プレイヤーに支えられるファンキー編。盟友グリースバンドを従えた哀愁のブリティッシュロック編。そしてランディニューマン、ジムウェッブといった大物ソングライターが自ら伴奏を務めるピアノデュオ編だ。その全てのフォーマットにおいてコッカーは非凡な実力を発揮している。中でもニッキーホプキンスがピアノ伴奏を務めたビリープレストン作のyou are so beautifulはコッカーという歌手の存在価値を決定的にしたといえる。 ちなみに数年後サントラヒットを携えて来日したコッカーのライブは酒におぼれボロボロだったらしい。そういえばエリッククラプトンの第一回来日も酒でそうとうボロボロだった(大阪公演)。並のシンガーならその後抹殺されてしまったことだろう。問題を克服して復活する日を心待ちしてもらえるのは、ワンアンドオンリーの称号を与えられたホンモノの音楽家だけだ。
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