ジャッキーは母国後ですら読み書きが苦手であり、米国進出の際には英語にも苦労した。香港で成功したジャッキーに対しても、米国は第二のブルース・リーとして彼を見たため、それに嫌気をさしたジャッキーは一時心理的に米国に背を向けてしまう。恐怖心などは持ち合わせていないのではないのかと思うほどの超一流スタントを行う彼であっても、多くのことに傷つき悩んでいる。勿論、本書は彼の自伝なので、当然、自画自賛や自分勝手な他者との関係性の理解も含まれているに違いない。しかしこの本を読むと、彼がスクリーン上でときに見せるときに切ない、悲しげな表情の理由が理解できる気がするのである。そして、彼がベニー・ユキーデや、ブルース・リーについて語るとき、熱いファイターの血を感じさせる。