The Human Figure in Motionは映画の原型となる映写機を製作した人物として著名なエドワード・マイブリッジ(1830-1904)による写真集で、さまざまな動作の最中にある人物の姿が連続写真で掲載されています。
本書はアニメーターの人などが作画の参考になる本としてしばしば推薦しているので、この写真集に興味を持つ方のなかには絵を描く人が少なくないだろうと思います。私も絵の参考にする目的で本書を購入したのですが、人間のいろいろな動作をコマ送りで観察できるので、たしかに漫画やアニメーションなどの絵を描くときに役立つと思いました。
動作の内容をいくつかあげると、歩行、走り、階段の昇降、高飛び、ホーガン投げ、槍投げ、テニスのサーブ、野球のバッティング、ボートのオール漕ぎ、ボクシング、レスリング、宙返り、フェンシング、シャベルでの穴掘り、ほうきで床を掃くところ、社交ダンスなど、多岐にわたります。
絵の参考書として見た場合の本書の難点をあげるなら、作画の教本として作られた本ではないので仕方ありませんが、1コマ1コマの写真が小さいことです(たいてい1ページに10コマ以上あります)。
写真はすべてモノクロ写真で、人物は腰に布を巻いたりしているページも少しありますが、ほとんどは全裸で掲載されています。