1973年発表。レッド・ツェッペリン5枚目のアルバム。1969年2月にデビュー・アルバムを発表して以来ほぼ1年1作の割合でレッド・ツェッペリンはアルバムを発表し73年までに5枚のアルバムを発表してきたがそのファンへの暗黙のルールはここでも守られている。ヒプノシスの素晴らしいジャケット(外側のみならず内側も実に素晴らしい)に包まれて、ジミー・ペイジがこの不世出のユニットで今までにやった事がない事を全て試したアルバムになっている。 言って見れば前作のIVがファンの期待通りのレッド・ツェッペリンをジミー・ペイジが完璧までに演出して見せておいて、今回は僕が好きにこのユニットでやってみたい音楽をやるよ、というアルバムになっていると思う。僕が思うにこのアルバムで彼が特にやりたかったのは、一つに彼流のプログレのアプローチ、そして彼流のレゲエではなかったのかと思う。『The Song Remain The Same』や『No Quarter』が彼流のプログレ、『ディジャ・メイク・ハー』が彼流のレゲエというわけだ。初めから普通のハードロック・アルバムを作るつもりなんて全然なかったに相違ない(●^o^●)。 III・Vそして『In Through The・・・・』で試したかった音楽は80年代・90年代では多くのミュージシャンが理解して、そのDNAは今や現ミュージック・シーンの中核にあると思える。不世出のロック・ユニット、レッド・ツェッペリンの全てを引き出したかったジミー・ペイジの意図は30年後の今でやっと理解できるものだったのだ。