イギリスの懐メロレーベル、エイスからのブリル・ビルディング時代のソングライター・シリーズは、大ヒット曲をあまり収録しないという制約の中で選曲されているわけですが、とりわけジェリー・ゴフィン&キャロル・キングの楽曲は第二集になっても実がぎっしり詰まった聞きごたえがあるものです。多くのピアノ弾きのポップス作曲家がクラシックのオーケストラの重さに惹かれる一方でR&Bの影響が強くて軽やかにピアノを鳴らすような歌のメロディを作ったキャロル・キングと、キャッチーでも独特の歌詞をつけたジェリー・ゴフィンのコンビの曲は、60年代懐メロ洋楽が好きな人の心の琴線に大いに触れてくれます。
マキシン・ブラウンの切々とした歌にジーンときたり、クリスタルズ=フィル・スペクターが最初に出した曰く付きのHe Hit Meのカバー、ホリーズ、モンキーズ、タートルズといったグループ、そしてミック・ジャガーと出会って運命が転がる直前のアイドル声のマリアンヌ・フェイスフルなどなど、ビートルズ以降のロックの時代でもポップスを聞いている時のワクワク感を忘れていない曲の連続です。