実は、うかつにも最初、3巻だけなかった状態で1巻から4巻まで読んでしまいました。
しかし、3巻にこそ起承転結の『転』のキーポイントがぎゅうぎゅうで、その上、結局必死に3巻を購入した後は、1巻から全部読み直す羽目になりました(←おばか)
1巻から読んでの感想は、この本の醍醐味は4巻で完結しているというところだという点です。
不思議なヘアードラゴン(髪竜)の世界は、今の私たちの世界に繋がっているかもしれないし、まったく別かもしれない。
でも、たった一つ共通しているのは、私たちは寒くても暑くても生きていけなくて、「水」がなければ、人間性そのものさえをも失ってしまうということ。
そんな過酷な世界で、主人公リー・ジンは、パートナーともいうべき老いた髪竜(ヘアー・ドラゴン)を失い、『じいさん』と涙しながら、新しいヘアー・ドラゴン(フィーフィー)との出会い、自分が、この世界で『生かされている』ことを知る。
厳しい世界だからこそ、人は生きるのに必死で、厳しい世界だからこそ、人の優しさがただ泣けてきて…。
不思議な生き物フィーフィーの謎は4巻までのお楽しみということになりますが、謎が解けても、やっぱり謎めいた雰囲気は残ります。
それは、今もなお、私たちの側にはフィーフィーがいるのではないか。あの髪竜はそこにいるのではないか?
そんな感覚が、つきまとっては離れないのです。