ジェネシスとメカニクスの2足のわらじを履く男マイクラザフォードの90年代半ばに出されたベスト盤、副業的にはじめたバンドにも関わらず、出すアルバムはどれも商業的に成功し、特にこのベスト盤に至っては世界中で500万枚も売れたという。このバンドの成功でボーカルのポールキャラックも有名になり、ソロ活動を軌道に乗せている。
1枚目から4枚目までのシングルヒット曲で構成されているが、改めて有名な曲、よい曲を多く作ってきたことを再確認させられた。特に「リビングイヤーズ」はまるで聖歌のような美しいコーラスとポールのからみが絶妙で、英国人的な作りに感動させられる。この曲が見事全米1位を獲得、個人的には「セカンドチャンス」「アナザーカップコーヒー」「テイクンイン」「ノーバディズパーフェクト」などが好きだ。このバンドの曲は一聴するとよく出来たポップソングのように聞こえるが、他のバンドには出せない深みがあり、ポップソングにありがちが薄っぺらな印象というのが見られない。そしてボーカルの2人のポールの歌唱力と声質が大きな魅力になっている。あとは優秀なライター陣(マイクとポールキャラック、そしてクリストファー二ールとBAロバートソン)に恵まれたことも成功の一因と思われる。