このCDは、オリジナルLPレコード用に編集されたものをデジタル処理したものです。過去、DCCゴールドCDで、ノーカットのリマスター高音質盤が出ました。これは現在入手困難で高価で取引されています。このリマスター盤を元に、さらにホール効果を出すよう音に細工したものが、現在入手可能なキャピタルの40周年盤です。私はこのキャピタル盤の音は好きではありません。
これらノーカット盤を聞いてしまうと、ジュディの語りや間が感じられないLP編集盤は、なにか慌ただしく感じられてしまいます。ですが、実は私は、音質に関しては、LPが一番だと思っています。私が持っている1961年に発売されたアメリカ盤(私のはステレオ版の方)の音が最高です。日本盤や赤盤より、オリジナル。この頃の録音は、ステレオ技術がまだまだで、同じものなら「モノ」の方が良いというのが定説だそうです。
で、このCDは、そのモノ録音のLP用に編集済みオリジナル音源をリマスターしたもの。聞いてみました。う〜ん。現在のデジタル録音に慣れている人には、DCCゴールドをオススメします。が、このCDの音の方が、実際にコンサート当日にカーネギーの観客が聴いた音に近いのではないか、と感じました。音に「なにか」があるのです。その「なにか」に、激しく引きつけられました。ジュディが目の前に現れました。私のLPの音とも違う。この録音のファンの方は、是非、体験してください。オススメします。