人気急上昇の中でライブ活動を一旦休止し、時間をかけて次作の曲造りを開始。1曲ずつ丹念に仕上げてゆき、クォリティーの高さ及び奥深さ、進化させた作品をいかに完璧に仕上げるかという事に注意が払われ、3ヶ月半かけて製作・完成したのが本作『ハイ&ドライ』であり1981年に発売された。
前作の延長線上に見えるが、前作のイメージを壊さないで進化させたスタイルであり、一層ドラマテイック&スリリングさを強調させた楽曲・演奏・サウンドでスケールを広くさせている。コンパクト性の曲はなく、楽曲の構成上により演奏時間も長めだ。また、じっくりと曲と演奏を聞かせる貫禄ある仕上がりのものが全体を占めており、いかに当アルバム製作へ相当の力を入れたかを物語っている素晴らしい力作である。ただ、前作に比べて全体的にヴォーカルやコーラス部分が粗くなった様な感じがするが…。
世界に名を轟かした次作『炎のターゲット』の原点となったのは本作である。本作の基本的なスタイルを崩さずに急襲して再進化させたものだ。その意味から本作は重要なキーポイントとなった作品と言えよう。
当アルバム発表に伴うライブ・ツアー後にピート・ウイルス(リード・ギター兼バッキング・ヴォーカル)が脱退した。その後任としてヘヴィ・メタル・バンドである元ガールズのフイル・コリン(リード・ギター兼バッキング・ヴォーカル)が加入した。
当コーナーのアイテムはデジタル・リマスターで2003年に再発された日本盤だが、フイルが演奏したトラックに差し替え後リミックスをかけた2曲が追加収録されている。