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High Tech Heretic: Why Computers Don't Belong in the Classroom and Other Reflections by a Computer Contrarian
 
 

High Tech Heretic: Why Computers Don't Belong in the Classroom and Other Reflections by a Computer Contrarian [ハードカバー]

Clifford Stoll
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   コンピュータとインターネットの爆発的な普及で、ほしい情報がすぐにしかも手間をかけずに手に入る時代になった。しかし道具(コンピュータ)が便利になる一方で、それを使う人間が退化してしまう…。

   本書は、こういったコンピュータ社会の問題のなかでも、特に子供たちの教育とコンピュータの問題にフォーカスしている。文部科学省が数百億円を投じて力を入れている「IT教育」では、その中心としてパソコンを使った学習が推奨され、小中学生のうちからパソコンが使えるようにするという教育が推し進められている。

   著者は、こういったIT教育には効率的な学習ができる反面、さまざまな落とし穴が隠されているという。IT教育先進国のアメリカでは、巨額を投じて学校に導入したコンピュータシステムを、常に最新のものに維持するためのコストの問題をはじめ、さまざまな問題が噴出しているという。なかでも子供たちに対する「教育の質」は重要な問題だ。コンピュータを操作できることと、理解力や創造力の発達は別の問題で、コンピュータで問題を検索することはできても自分の頭で問題を考えることができない子供たちがアメリカでは実際に増えているという。

   コンピュータは「目的」ではなく、なにかをするための「手段」でしかないという当たり前のことが忘れ去られ、コンピュータを使えることが教育の目的であるかのようになりつつある、現在のコンピュータ社会と教育現場に鋭く問題を提起した1冊だ。(近藤大介) --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

日経BP企画

コンピュータが子供たちをダメにする
かつてコンピューターといえば不気味な存在だった。映画や小説・マンガでは巨大コンピューターが世界を支配しようとするというシチュエーションが繰り返されたものだ。今日、コンピューター恐怖症は完全に払拭されたように思える。学校では「コンピューター・リテラシー」が議論され、すべての学校にパソコンが導入された。

 ちょっと待てよ、コンピューターはそんなに役に立つのか、すべての役に立つ万能薬なのか――と、この風潮に真っ向から疑義を唱えるのが本書である。著者は天文学者ではあるが「カッコウはコンピュータに卵を産む」でハッカーとの息詰まる攻防の体験を描いて一躍有名になった、ごく初期からのインターネット・ユーザーだ。

 その主張は単純明解。コンピューターは何かをする際に道具として役に立つが、「何をするか」は決めてくれない。むしろ「何をするか」ということの訓練にとってコンピューターは有害ではないか。問題そのものを見抜く能力や問題を解決する能力、つまりは人間に特有の思考能力は、コンピューターを使うことでは養えない。それどころか有害でさえあるというのだ。

 実際にインターネットを使っている身として、その主張はあまりに単純化が過ぎ、過激に走っていると思える部分もある。しかしその根幹は極めてまっとう。「コンピューターに子供は育てられない」ということだ。

 コンピューターはすべての問題をバラ色に解決する万能薬ではなく、便利な道具でしかない。そのことを思い出させてくれる本だ。パソコンとインターネットに浸っている人ほど読むべきだろう。

(ノンフィクションライター 松浦 晋也=ノンフィクションライター)
(日経パソコン 2002/01/21 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。


登録情報

  • ハードカバー: 240ページ
  • 出版社: Doubleday (1999/10/19)
  • 言語 英語, 英語, 英語
  • ISBN-10: 0385489757
  • ISBN-13: 978-0385489751
  • 発売日: 1999/10/19
  • 商品の寸法: 23.6 x 16.3 x 2.3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 洋書 - 853,713位 (洋書のベストセラーを見る)
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21 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By カスタマー
形式:単行本
コンピュータやWebを活用した教育システムの導入が、学校や企業で盛んに検討されています。いわゆるe-learningというものです。

ちょっと待ってください。導入する前にこの本を読んでください。きっと目から鱗が落ちる音が聞こえるはずです。

これは教育現場でのハイテク熱が過熱している昨今、僕らとコンピュータの関係を見つめなおす最良の本です。

このレビューは参考になりましたか?
16 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
私は、子ども向けのマルチメディアスクールを営んでいます。
爆発的に(?)普及したコンピュータやIT機器を使いこなせている日本人はいったいどれだけいるのでしょうか?
今後の子ども達の情報教育において、バランスよくそれらを使いこなせる事が重要になってくると思います。

コンピュータで何ができるのではなく、何をするかが重要なのに、ただ使えるだけの教育が現在の日本の情報教育であると思う。
本書では、ITのエキスパートである筆者が、ネガティブに書き下ろしているように見えるが、まったく逆で、筆者が否定している方法の逆を行えば子ども達に有益な情報教育を行えるのではないかと思う。

このレビューは参考になりましたか?
8 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
概ね納得 2005/7/18
By たこやき21 トップ1000レビュアー
形式:単行本
まず、この書籍、邦題が大失敗だと思う。この邦題では、コンピュータで脳が破壊されるという「ゲーム脳」みたいなトンデモ理論という印象ができてしまう。別に、そんなことを訴えている書ではない。
この書籍で訴えられていることは、コンピュータ教育という幻想への批判である。コンピュータで何をするかが大事なのに、「使えるようにすることだけ」を目指す学校での教育。予算削減などというが、実際には、全く予算削減などできないという現実。そして、他の教育予算を削ってまでコンピュータ導入をしているアメリカ教育現場への批判。そのようなことが、この書に書かれていることである。その結果として子供がダメになってしまう、という事は言えるだろうけれども、「ゲーム脳」とかみたいに、コンピュータ使用=人間性が破壊される、などといっているわけではない。
多少、誇張表現だとかが多いと感じる部分があるので、100%そのまま読んでしまうのはどうかな? とか思う部分もあるのだけれども、概ね納得できる内容だった。
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