デンマーク在住のピアニスト平林牧子のセカンド作にして、2009年度の”ジャズ批評”誌「ジャズ・オーディオ・ディスク大賞」金賞と「ジャズ・メロディー大賞」(”Hide and Seek”)の金賞のW受賞した作品。瞬発力抜群なリズム感と美しく瑞々しいフレージング、凛としたタッチ、彼女のピアノは間違いなく一級品です。同時に全曲を占めているオリジナル曲がどれも個性的で美しい。ちょっとミステリアスな雰囲気をもった楽曲の数々はオリジナリティーに溢れた「美曲」です。近年のピアノ・トリオ・アルバムでは曲の良さが抜群です。
今は亡きSwing Jornal誌の「ゴールドディスク」なんて、はっきり言って「カネ(高額のでっかいカラー宣伝ページ)で買う」ものでしたが、商売っ気のかけらもないジャズ批評誌の評価は正当です(「読者を愚弄する提灯記事」「カネで買うゴールディスク」。そんなことをやってるからSJは潰れました)。
クラウス・ホウマンのメロディアスなベース・ワーク、マイルス・デイヴィス・グループやヤン・ガルバレク・グループで活躍した俊英女性ドラマー、マリリン・マズールの多彩なパーカッション・ワークも素晴らしい。3者によるメロディアスかつスリリングな演奏は鮮烈の極み。圧倒的なクオリティとエネルギーはディスク大賞金賞受賞作品に相応しい白眉の出来です。
素晴らしい録音も聴き物です。
ピアノ・トリオ・ファン、オーディオ・ファンには必聴の一枚でしょう。
Makiko Hirabayashi(p)
Klavs Hovman(b)
Marilyn Mazur(ds,per)
1 Hide and seek
2 Souls of tommorow
3 Deep road
4 Rain
5 Remember
6 A Major
7 Journey waltz
8 Wings in July
9 Shady
2008年4月コペンハーゲンで録音